chamoxの日記

アラサー総合職共働き女の日常をつぶやいています

映画「天気の子」感想

ようやく「天気の子」を観ることができました! 

感想を率直に言うと、「すごく面白かった〜‼️すごく感動した‼️」


……という訳ではありませんでした!

面白くない訳ではないのですが、「君の名は」が大好きなので、期待が大きすぎたのかもしれません😖 

そして、あの「ララランド」を初めて観た時に、あまりにも退屈して映画館を出ようと思った位の人間なので、私がひねくれすぎているのかもしれません💦  


ただ、同じく新海監督の「君の名は」には、めちゃくちゃ感動したのに、何故「天気の子」に感動できなかったのか、自分なりに考えてみました。


※以下、「天気の子」「君の名は」のネタバレ含む恐れがあるのでご注意ください💦





1.主人公が幼稚


主人公の男の子(帆高くん)は田舎の生活に息がつまる?という理由から16歳で家出してきます。その行動力はすごいと思いますが、高校生の割に見通しが甘すぎると思いました。働き口がないとか住む所がないとか、今時ネットでいくらでも事前に分かる訳で、ちょっとおバカさんなの?😡

しかも家出の理由は、親から虐待されてるとかクラスメイトから壮絶ないじめにあってるから…という訳でもなさそうで、めちゃくちゃ人騒がせな奴です。親御さんも捜索願まで出してめちゃくちゃ心配したでしょうし、行動が幼稚すぎる気がしました。


同じ田舎暮らしの「君の名は」の三葉ちゃんは、田舎から出たいとはぼやきつつ、自分の役割を認識して、ちゃんと田舎で生活してたので好感が持てました。田舎を出たい!という気持ちにも共感できました。ですが今回の主人公には共感できなかった…💦

しかもあんな街中で拳銃ぶっ放したら警察に目をつけられるに決まってるのに、最後まで「なんで邪魔するんだー!」みたいなこと言ってて、いやいや自業自得では…?と思ってしまいました😩


「君の名は」の瀧くんと三葉ちゃんはストーリーの後半、周りの人たちを救うためにあれやこれや行動していて、精神的な成長が見られたのですが、「天気の子」の2人は最後まで割と自己中でした(特に帆高くん)。


子供が主人公の物語って、非力ながらもみんなのために巨大な敵に立ち向かっていくひたむきさとか、もがいていく様子に心打たれるものだと思うのです。(ドラえもんとかポケモンが最たるもので笑) 

でも帆高くんは最後まで好きな女の子のことばっかりで、しかもやったことといえば山手線マラソンと拳銃ぶっ放すくらいであまり工夫が見られないのが残念でした💦


また、主人公の女の子陽菜ちゃんですが、この子も結構無鉄砲で、小学生の弟と離れたくないばっかりに年齢を偽ってバイトして二人暮らしするなんて無茶苦茶ですし、そもそもそんな状況あり得るんでしょうか⁇ 母親が亡くなった時点で誰か保護者が付くのでは⁇、生活費とアパート契約どうなってるの⁇とか、設定に色々突っ込みどころが多くてストーリーに入っていけませんでした💦



2.ストーリーの意外性がなかった


「君の名は」の場合、あまり前情報なく、先入観なく観たことも手伝って、序盤はただの男女入れ替えのドタバタラブコメ的なものだと思っていました。

ところが、中盤からの、映画の主題はそこではない‼️もっともっとスケールの大きい話なんだ‼️と分かったときのゾクゾク感がたまりませんでした。監督すごい〜✨✨✨と良い意味で鳥肌が立ったのを覚えています。


ところが「天気の子」は、天気をコロコロ変えちゃうことの危険性が序盤からバリッバリ出ていて、死亡フラグ立ちまくりでした。もうこんな天気変えちゃって、これからどんな酷い目に遭うの〜⁇と身構えていたら、あれれ⁇という感じで肩透かしをくらいました。最後まで想定の範囲内だったので、もう一捻り、ふた捻り位工夫されていたら良かったのになぁと思いました。


終盤帆高くんが、「自分が陽菜ちゃんに晴れ女なんてやらせたから…」みたいに責任を感じてましたが、これも「?」という感じでした。陽菜ちゃんもノリノリでやってましたし、もしそのバイトが無かったらもっとヤバいバイトをしている可能性があった訳ですし…

例えば、帆高くんの自分勝手な都合で陽菜ちゃんに無理矢理晴れ女の役をさせるような描写があったらストーリーに説得力が出るように思いました。


あと、帆高くんは「みんな知らないふりして、晴れたのは彼女のおかげなのにー!」みたいな逆ギレをしていましたが、そんなの誰も知らんがな‼️と思いました。警察が彼の精神病を疑うのも当然です。

例えばこれも、メディアが晴れ女を祭り上げて、無理矢理晴れ女をさせられるような描写があったらより悲劇性が出て良いのになぁと思ってしまいました。



3.ラストの置いてけぼり感


最後、「自分達が天気の変動に関わったんだ‼️(←記憶が曖昧ですみません)」みたいな結論を出してましたが、「で?」という感じで何を伝えたいのかよく分かりませんでした。都内の一部が水没したことで多くの人が亡くなったでしょうし、それが確かに長い地球の営みのごくわずかな変化だったとしても、罪悪感はないのでしょうか?むしろやってやったぜ!的な高揚感? 

理解できないまま置いてけぼりでした。主人公2人も、これから会おうと思えばいくらでも会えますし、結果何の障壁もない訳ですし。 



色々批判してしまいましたが、映像と音楽はめちゃくちゃ綺麗でした!あと声優もみんな上手でした。主人公2人はザッツ新海作品!みたいな声でした(笑)

意外だったのが本田翼ちゃんで、今まで本田翼ちゃんは演技下手なイメージしかなかったのですが(ビジュアルはすごく好きなのですが何だか話し方が好きになれなかったのです)声だけになるとあら不思議!可愛い声! 

倍賞さんや小栗くんは抜群の安定感でした。平泉さんはまんま平泉さんでした😄


天気を変えられる力、巫女のような存在…という設定はとても萌えるのに、それを十分に活かせなかったような印象です。

「君の名は」みたいなゾクゾク感とか、ラストの爽快感を感じたい場合には物足りないなぁという印象でした。